靴作りをしていると友達から「これ修理できる?」とか「この部分なんとかならないかな?」といった質問を受けることがあります。
そういう言葉を聞くと「それぞれ気に入ってる靴があって、長く履きたいんだなぁ…」と思って嬉しく感じます。
しかし、残念なことにそういう相談を受ける場合、だいたいが修復不可能だったり大改造が必要な状態になっています。
もちろんリペア屋さんなら修理できる場合もあるんでしょうけど…。
で、そうならないためにいくつかポイントがあるので書いてみたいと思います。
【靴を長く履き続けるコツ】
①足に合う靴を選ぶ
自分の足を知り、その足に合う靴を選択することで健康に長く履くことができる。靴が足に合ってないと変な部分が削れたり変形することもあります。
②よい靴を買う
高級靴という意味ではなく、各ユーザーの日常に適応した靴、見た目やブランドではなく本質として優れた靴、価格と使用目的のバランスがとれているということ。
③毎日履かない
お気に入りの靴があっても毎日履かない。3~4足くらいを決めて週でローテーションして履く。中三日空けられたらベスト。
④キチンとケアをする
過剰に気にする必要はないです。三・四回履いたらブラシでホコリを落とす。そして月一回、または1シーズンに一回はクリームなどを塗ってあげる。
雨の日に履いたらしっかりと乾燥させてあげる。シュー・ツリーを使うかどうかは靴のテイストによりけりで判断してよいと思います。
⑤早め早めの対応
どこか不具合が見つかった場合は、それが大きくなる前に修理などの対応をすること。
⑥正しく履く
紐靴ならキチンと紐を締めて履く。その靴に適した履き方をすること。
靴なんかに気を使うのは無駄だから、毎年1万円の靴を買って履きつぶすという考え方もあります。
でも、足に合った靴を長く履くことは足自体にもいいですし、昨日書いた日記のように見た目も格好いいと思います。
気に入ってる靴を長く履き続けたい方は参考にしてみてくださいね。
下北沢の手作り靴教室
石丸靴工房