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    勝手な持論なのですが、靴作りって引き算のような気がするんです。

    最初の革の状態が100だとすると…。
    裁断でマイナスされて、縫製でマイナスされて、つり込みでマイナスされて、という感じで進んでいって完成する頃には100ではなくなっている。

    もちろん理想としては100に限りなく近い状態で上がること。


    下手な作業をすればするほど数字は下がるので『革のままで靴にしないほうがいいのかもしれない』なんて思うときもある。
    自分の技術では革や道具に失礼なんじゃないか?って。

    だから足し算ではないんです。


    『引き算+α』 の 『+α』は、完成後長く履いていくことで少しだけプラスされるような気がします。
    良い靴は長く履くことができるので、その分どんどん格好良くなってプラス評価されるという感じ。

    いつか100の靴が作れるようになりたいです。


    石丸靴工房は、100の靴を目指す。

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