ハンドソーンウェルテッド靴のウェルトをかけていくとき、トゥやカカトなどカーブがきつくなる部分があります。
そういう部分って縫うピッチが狭まっていきます。
ピッチが狭まるということは、針穴と針穴が近くなってリブの強度が落ちることに繋がります。
そこでリブの強度を保つために石丸靴工房では別の糸を巻きつけて補強を施します。
糸ではなく、布のようなものを緩衝している人もいますよね。作り手によって方法や考え方はそれぞれ違っても目的は同じだと思います。

↑白い糸が縫っている糸、黒い糸が補強の糸。わかりやすいようにしてみました
逆に言えば靴の中身を見たとき、このようにひと工夫している靴は作り手が考えながら作っている靴だと言えるかもしれませんね。
(※カーブの径、ピッチ、リブの素材や形状や強度、技術や考え方によって補強を必要としていない方もいると思います。あしからず。)
石丸靴工房は、見えない部分に手間を惜しんでいない靴が好きです。
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