ウェルティングをするときに使う針をブリストルといいますが、この針も自分で作ります。
ブリストルとは毛針のことで、昔はイノシシの硬い毛を用いたようですが今は釣り糸などを使うことが多いみたいですね。
↑釣り糸に縫い糸を巻きつけています。抜けないようにしっかり作ることが重要です
このブリストル、極力中底(リブ)を傷つけずに強度を保ちつつ、細い穴で縫うことを考えると、とっても効率的な技法なんです。
矛盾するかもしれませんが、ハンドソーンウェルテッドが現代のすべての人に対して最も優れている製法なのか?と問われるとそうではないと思っています。
昔と違って靴を履く人の環境や趣向は千差万別だし、靴を作る技術や材料も向上しています。なので、履く人それぞれに合った靴の製法があるのではないかと思います。
でも、何百年もの昔のやり方が今でも確実な方法として伝わっているなんてすごいことですよね!
そして現代に合うよう自分流にアレンジできるのもハンドソーンウェルテッドの懐の深さで、面白い部分だと感じます。
石丸靴工房は、ハンドソーンウェルテッドは昔の職人達の気持ちや想いに触れているような感じになるから大好き。
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