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    動物の皮はそのままだと硬くなって腐敗してしまいます。それを防ぎ耐久性を高める為に“なめし”という作業を施します。
    そうすることで皮は『革』へと変化し、靴をはじめいろいろなモノへと使われていきます。

    そのなめしには大きく分けて2つの方法があります。

    【タンニンなめし(植物性)】
    樹木などから渋抽出した植物性天然材料を利用してなめす方法。
    自然な風合いで吸湿性が良く、使い込むほどに艶や馴染みが出やすい。
    植物性なので肌にも環境にも優しい。
    タンニンを芯まで浸透させるには時間がかかり工程数も増えてしまう為、コストが高くなるというデメリットがある。日焼けや汚れが目立つこともある。


    【クロムなめし(塩基性硫酸クロム)】
    伸縮性が良く柔軟でソフト感がある。また吸水性が低いので水をはじきやすい。タンニンなめしに比べて工程を省略することができるのでコストも抑えられる。
    なめしの工程で使うクロムが科学反応を起こし、人体に有害とされる6価クロムが含まれてしまう。
    また焼却すると有毒ガスが発生する場合もある。


    どちらのなめし方法が良くて、どちらがいけないということではありません。どちらもメリットとデメリットがあり、使い方次第ではとても有効な方法だと言えます。

    靴工房や教室を含めて、世の中の大半の靴に使われているのはクロムなめしの革だと思います。
    石丸靴工房でも9割くらいはクロムなめしの革を使って靴を作っています。

    ただ、ベビー靴に関してだけは植物タンニンの革をおすすめしています。
    赤ちゃんって何でも口に含んだりしますからね。

    今までクロムの革が原因で事故が起こったなんて聞いたことはありませんし、タンニンの革は扱いにくいしコストも上がります。

    でも、そんなどうでもいいようなことを考える靴屋が一つくらいあっても良いような気がします。



    靴のサンプルロゴ



    下北沢の手作り靴教室
    石丸靴工房




      アッパーとソールの間に縫いつけられる細革のことをウェルトと呼びます。

      ハンドソーンウェルテッド製法の靴では、インソールとアッパーとソールを繋ぐ重要なパーツでもあります。だからこそウェルトに使われる革は質の良いものに限られます。

      セメンテッドの靴の場合でも飾りという意味合いだけではなく、車のバンパーのように靴を保護する役目もあります。

      製法によっては、このウェルトを用いない靴もあるのですが個人的にはウェルトがないとスッキリしすぎてなんだか寂しく感じますね。
      チェーン1
      ↑チェーンステッチで出し縫い
      インディ3
      ↑ウェルティングのピッチにも意味があります
      チャッカーアップ
      ↑カジュアルな雰囲気を出すならスリットが最適

      さて、そんなウェルトですが色々な種類があります。ベーシックな平ウェルト、アッパーとの境目が立ち上がってるストームウェルト、その派生系であるスリットウェルトなどなど。

      あと出し縫いのステッチ幅とか、ウェルト(コバ)の残し加減とか、ステッチの種類とかで靴の雰囲気がガラっと変わります。ドレスシューズなどは仕上げに飾りを施す場合もあります。

      そんな風にウェルト一つをとってもいろいろな役目や見た目やこだわりがあるんですよね。

      ちなみに石丸靴工房ではアメリカンな雰囲気を出すことを心がけていて、仕上げもウェルト自身の良さを引き出すようにしています。

      機会があったら靴のウェルトに注目してみてください。面白い発見があるかもしれませんよ。




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      下北沢の手作り靴教室
      石丸靴工房




        新作のベビーシューズ。
        デッキシューズに使うような厚い一枚革でセンターシームのアンクルブーツを作ってみました。

        リコピン1
        ↑ミッドソールには大人の靴に使う革と同じものを使っています

        リコピン2
        ↑ぽっこりした雰囲気とアッパーの色がトマトみたい

        何故かベビーシューズってモカシンタイプが多いのですがこの靴は釣り込んでステッチダウンで仕上げています。

        こちらの方が接地面が大きく安定しているので、もしかすると赤ちゃんが履く靴としては向いているかもしれませんね。

        【仕様】
        製法/ステッチダウン
        甲革/オイルドレザー
        底材/EVAウェッジ

        興味のある方はお問合せください→問合せ



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        下北沢の手作り靴教室
        石丸靴工房




          今まで沢山の方々の足を見てきたのですが、足を見ただけでいろいろな情報を得ることができるんですよ。

          利き足はどちらか。
          足に大きな怪我をしたことがあるか。
          履いている靴のサイズが合っているか。
          どんな歩き方をしているのか。
          どういう靴が足に向いているのか。

          などなど。すべてとは言いませんが80%以上は当たってしまいます。
          足骨
          まさに足は口ほどにものを言うのです。

          そんなオシャベリな足なのですが、意外と皆さん自分の足のことを知らないんですよね。

          足を測らせてもらった後には『自分の足のサイズが○○cmとは思いもしなかった』とか『だからこの部分が痛くなるのか』と驚いたり、関心したり。

          自分の足を知り、正しく機能させることは健康で快適な生活を過ごすことに直結します。

          せっかくですからたまには自分の足を、まじまじと観察してみませんか?




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          下北沢の手作り靴教室
          石丸靴工房




            好きな靴のデザインは沢山あるけれど、このチャッカーブーツはベスト3に入るかもしれません。

            くるぶし丈で紐穴は2つ~3つ。
            プレーンなトゥスタイルの外羽根靴。

            めちゃくちゃシンプルなのに履いたときの存在感はピカイチ。

            このデザインは単に見た目だけではなく、機能的にもよく考えられているのです。
            紐穴が少なく、羽根が大きく開くので脱ぎ履きがしやすい。くるぶし丈なのでしっかりと足をホールドしてくれる。

            まさに、短靴とショートブーツのおいしいところを併せ持つ究極の靴なのです!

            パンツの裾からチラリと見える羽根の部分が超格好いい…むふふ。

            ちなみにこの靴は19世紀末頃、ポロ競技で使われていました。チャッカーというの語源はそのポロの1ラウンドを示す言葉からきているみたいですね。

            チャッカーアップ
            ↑このシェイプ!セクシーだぜ!!
            チャッカー前
            ↑スッキリとしたフロント周り
            チャッカー横
            ↑横からはこんな感じ
            チャッカー後
            ↑後ろ。履き口に皺があるのはサンプル靴なので革の悪い部分で作ったから(と、言い訳しておきますw)

            作り方や底材、仕上げ方法でどのようにでも見せ方を変えられるチャッカー。

            石丸靴工房ではちょっとワークなテイスト(お得意スタイル)に仕上げてみました。
            いかがでしょうか。

            【仕様】
            製法/ハンドソーンウェルテッド
            甲革/キップ
            底材/vibram4014
            ウェルト/スリット
            ラスト/ISA



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            下北沢の手作り靴教室
            石丸靴工房




              夏本番。
              皆さん、この季節はサンダルやミュールなどを履く機会が増えていませんか?

              脱ぎ履きがしやすいからという理由ももちろんあると思いますが、だいたいの意見としては『足が蒸れないから』ではないでしょうか。

              夏に革靴なんて暑くて履けないというのが一般的な見解かもしれません。
              でも、しっかりと作られた革靴なら快適に過ごせるんですよ。

              革靴が不快に感じるのは汗と熱の影響です。

              石丸靴工房ではインソールに5mmという厚い革を使用しています。しかも目がしっかり細かい革を。
              その革のお陰で汗を十分に吸収してくれるので丸一日履いていても足は意外と快適な状態に保たれています。
              革の厚さ

              そして、熱。
              熱が発生する原因はだいたい摩擦によるものです。
              足に合った靴を履くことによって発生する摩擦を最小限に抑えることができます。

              『しっかりと作られた革靴は夏でも快適』

              嘘のような本当の話です。



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              下北沢の手作り靴教室
              石丸靴工房




                靴作りの考え方は作り手によって様々あります。なのでどれが正解でどれが間違っているとかはなく、それぞれの靴があって良いと思っています。

                石丸靴工房では『日常で快適に履ける』ということを意識しています。
                機能であったり、作業工程であったり、価格であったり。もちろん見た目も。


                世の中には美術品のように美しくて、ウン十万もするような靴があります。

                牛丼のように多売薄利で作られ、数百円で購入できるような靴があります。

                年に一・二度履くとき以外はシューツリーを入れておくケース代わりになっているような靴があります。




                日々、日常生活の中で快適に履けて、履いていることを忘れてしまうような靴。
                あくまで靴ではなく、履いている人が主役になれるような靴。

                僕はそういう靴を作りたいし、そういう靴作りを伝えていきたいと思います。




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                下北沢の手作り靴教室
                石丸靴工房




                  靴作りではウェルティングや底の出し縫いなどパーツを縫い付ける際に専用の糸を使います。

                  その糸は自分で使えるように仕上げなくてはいけないのですが、なかなか大変な作業で夏場は汗をダラダラ流しながらやってます。
                  1足分作り上げる間に1キロくらい体重が減るかもしれません(少し大袈裟、笑)。

                  強度を保つため、水分から靴を守るため、しっかりと芯までチャンを浸透させることが大切なのです。

                  今回作った糸はなかなかいい感じにできました。
                  玉糸
                  ↑こういう玉糸を使って作ります
                  チャン1
                  ↑『チャン』と呼ばれる松脂。これも自分で作ります
                  いとできた1
                  ↑完成した糸。薄っすらチャンの色がついているのがわかります



                  靴のサンプルロゴ



                  下北沢の手作り靴教室
                  石丸靴工房




                    靴作りを始めるまではスニーカーばかり履いていました。
                    しかも大きめなサイズのモノを紐を緩めてスリッポンみたいに…。

                    それが一番楽だと思っていたのです。ブカブカで締め付けない靴の方が足はリラックスできて良いと考えていました。

                    でも、キチンと自分の足に合った靴を履くようになってからその考えが間違っていることに気付いたのです。

                    靴はただの入れ物ではなく、歩くための歩行具なんですよね。
                    締める部分はしっかり締めて、優しくサポートする部分は優しく。

                    そして、足に合った靴を履いていくうちに足の形が変わってきました。
                    ブヨブヨでだらしなかったのが、じょじょに引き締まってくる。足の筋肉が刺激されたんでしょうね。
                    だからこそ足に合った靴を履くことが大切で、合っていないと外反母趾などの不具合を起こすこともあります。

                    引き締まった足は長時間歩いても疲れにくくなります。
                    歩くのが楽しくなります。

                    嘘みたいな本当の話。

                    今はスニーカーを履くとゆるゆるすぎて疲れてしまいます。


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                    下北沢の手作り靴教室
                    石丸靴工房




                      靴作りが機械化される以前の最も代表的な製法、それが『ハンドソーンウェルテッド』です。

                      何百年たった現在でも採用されている製法で『靴作りの完成形』とも言われています。

                      4mm前後の厚みのある中底(石丸靴工房では5mm超を使用)を使用しているので構造的に丈夫で安定感のある靴になります。

                      十分な中底の厚みは足から出る汗もしっかり吸収してくれるので快適に長時間履くことができます。
                      また、構造上何度も底を交換できるのでキチンと手入れをいていれば10年20年と履き続けることができます。

                      厚い中底と加工した部分に入る中物のお陰で履き込んでいくと足なりに中底が沈み込み、よりその人の足に馴染んでくるというメリットもあります。

                      【ハンドソーンウェルテッドの構造】
                      ハンドシステム
                      ・掬い縫いをする
                      [リブ加工した中底][甲革][細革]の順に内側から掬いながら縫い付けること。
                      ・出し縫いをする
                      [細革]と[底材]を出しながら縫い付けること。

                      以上のように二工程で縫い付けることが特徴と言えます。

                      ちなみに、このハンドソーンウェルテッド製法を機械化したものがグッドイヤー製法。






                      下北沢の手作り靴教室
                      石丸靴工房




                        日本は脱ぎ履きの多い生活環境から靴を履くという文化はなく、歴史の浅い国です。

                        そういう背景もあってか靴に対する考えが希薄ですよね。
                        1サイズも2サイズも大きな靴をサンダルのように履いたり、足が変形するような尖ったパンプスを履いたり、魔法使いのようなロングノーズの靴を履いたり…。

                        若い時はまだ筋力があるので不具合を感じにくいかもしれないけれど歳を重ねるごとに股関節や腰、膝を痛めたりする。ひどい場合は歩くこと自体が困難になることもあります。

                        『歩くこと』は人の生活と健康にとって深くリンクしています。ただ歩けば良いというものではなく『正しく歩く』ことが大切なのです。
                        そして、正しく歩くには『足に合った靴』が必要です。


                        ただ、欧米では足長と足囲から靴をチョイスすることが一般的になっているのですが、日本では足長だけしかみないことが多いですよね。
                        だから靴が足に合わない(詳しくは別の機会に書きますね)。

                        足長が一緒でも足が太い人と細い人では同じ靴は履けない。
                        つまり足長と共に足囲を選択できる靴を選ぶ必要があるんです。

                        それにはまず、自分の足の正しいサイズを知る必要がありますね!
                        シュー・フィッターのいる靴屋さんで足を測ってもらってもいいですし、足を測るだけならウチに来てもらっても構いませんよ。

                        自分の足を知り、足に合う靴を履く。
                        これだけで生活が少し快適になるはずです。そしてそんな小さな手助けができるなら僕自身も幸せです。




                        下北沢の手作り靴教室
                        石丸靴工房




                          二足歩行をする人間が唯一地面と直接触れるのが足(靴)です。

                          人は髪型だったり、メイクだったり、ファッションだったり、いろいろなことに気を配ります。
                          しかし靴に気を配っている人は少ないですよね。

                          髪型やファッションをほったらかしにして病気になったり怪我をすることはほとんどないけれど、靴をいい加減に捉えると体調を崩してしまうこともあります。

                          車だってそうです。
                          エンジンを改造したり、マフラーを交換したり、わけも分からず無闇にイジるくらいだったらタイヤの溝やコンディションに注目し、空気圧などを調整したほうが快適に走ることができるし燃費だって向上させることもできる。

                          有名な靴や値段の高い靴を履けば良いとは思いません。自分の足を知り、自分のライフスタイルに合う靴を履く。
                          これが大切です。

                          一度機会があったら自分の足をジックリ見てみると面白いですよ。『こんな足してたんだぁ…』と、発見があるかもしれません。

                          たまには足元を見てみるのもいいもんです。




                          下北沢の手作り靴教室
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